油脂とパン(ミニ実験)
パンのレシピには、油脂が入っているものがあります。
パン作りにおける油脂の役割は、生地の伸展性の向上です。
それでは、油脂の種類によってどのような違いがあるかご存知ですか?
今回は、油脂がパンの品質に与える効果に関するミニ実験のご紹介です。
ショートニング(バター風味のないマーガリンをイメージください)または菜種油を使い、
食パンを作ってみました。
左:ショートニング、右:菜種油
ショートニングを使うと、パンのサイズ(ローフボリューム)が大きく、内部(クラム)の気泡もきめ細やかで
歯切れの良いパンができます。
一方、菜種油を使うと、パンの耳(クラスト)がしっかりし、生地もモチモチした食感のパンができます。
油脂は、パンのグルテン形成を阻害することが知られていますが、油脂の硬さ、すなわち、
固体(ショートニング)か液体(菜種油)かによっても、大きく効果が異なります。
パン作り、奥深いです。